キミを見たのは

白い部屋の中

瞳を閉ざしたキミは

見えない世界の中で

ボクの状況をまるで

見ているかのように

口にした

泣いているの?と

足音だけ残して消えたボクに

その時キミがどう思ったか

怖くてなかなか聞けなかった
キミがゆっくりと

細く長く

呼吸をするから

ボクはゆっくりと

その全てを

受け止めた
キミの冷たい熱を
 
ボクは忘れることは

ないだろう

一度だけ触れた

冷たい 熱
この想いを 

なんと語ればよいのか

恋と愛の狭間のような

狭い世界の中で

お互いしか見えず

かと言って

お互い距離を置き

曖昧だった

ボク達の想いの名は

いつまでも見つかることはない
ボクがキミを

忘れてしまう前に

キミの名残を

ここに
昔話を、しよう。

限りなく透明でなにもかもが色鮮やかに在って
キミがいた

昔話を、しよう。

心の片隅、ポケットの中でくしゃくしゃになった
紙をゆっくりと開いていくように

キミとの想い出

それは、白い、白い部屋から零れた光の中から

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