キミを見たのは
白い部屋の中
瞳を閉ざしたキミは
見えない世界の中で
ボクの状況をまるで
見ているかのように
口にした
泣いているの?と
足音だけ残して消えたボクに
その時キミがどう思ったか
怖くてなかなか聞けなかった
白い部屋の中
瞳を閉ざしたキミは
見えない世界の中で
ボクの状況をまるで
見ているかのように
口にした
泣いているの?と
足音だけ残して消えたボクに
その時キミがどう思ったか
怖くてなかなか聞けなかった
この想いを
なんと語ればよいのか
恋と愛の狭間のような
狭い世界の中で
お互いしか見えず
かと言って
お互い距離を置き
曖昧だった
ボク達の想いの名は
いつまでも見つかることはない
なんと語ればよいのか
恋と愛の狭間のような
狭い世界の中で
お互いしか見えず
かと言って
お互い距離を置き
曖昧だった
ボク達の想いの名は
いつまでも見つかることはない
昔話を、しよう。
限りなく透明でなにもかもが色鮮やかに在って
キミがいた
昔話を、しよう。
心の片隅、ポケットの中でくしゃくしゃになった
紙をゆっくりと開いていくように
キミとの想い出
それは、白い、白い部屋から零れた光の中から
限りなく透明でなにもかもが色鮮やかに在って
キミがいた
昔話を、しよう。
心の片隅、ポケットの中でくしゃくしゃになった
紙をゆっくりと開いていくように
キミとの想い出
それは、白い、白い部屋から零れた光の中から
ただ真剣に向き合いたいだけ
妥協なんてしたくないだけ
この想いは許容量を超えて
零れ落ちる
醜いと嘲笑いますか?
みっともないと叱りますか?
どうかお願い
この想いだけとは
まっすぐ 向き合わせてください
妥協なんてしたくないだけ
この想いは許容量を超えて
零れ落ちる
醜いと嘲笑いますか?
みっともないと叱りますか?
どうかお願い
この想いだけとは
まっすぐ 向き合わせてください
生まれ変わっても一緒になりたい
なんて、未来を決めるようなことは
したくないのだけど
生まれ変わっても一緒になりたいと
思えるほどあなたを好きになりたい
なんて、未来を決めるようなことは
したくないのだけど
生まれ変わっても一緒になりたいと
思えるほどあなたを好きになりたい
「あ」
隣から声が漏れた。
パタン、と彼が持っていた本が、一瞬無重力を漂いそして重力に従って落ちる。
さして大きくない音だったが、図書館の中でそれはやけに響いた。
俯いた彼。
「どうしたの?」
囁くくらいの小声で溜め息混じりに聞いた。
本から視線を外して、彼を流し見る。
「ん〜〜・・」
俯いたまま返事をしているのかなんなのか意味を成さない声を上げ。
右手で目をこすっているようだ。左手にはメガネ。
あぁ。ゴミか何かが入ったのか。
「大丈夫?」
心配していない声で彼に聞く。ただ同じクラスでなぜか今は隣で本を読んでいる人。それだけ。どう感情をこめて心配しろというのだ。
「だいじょぶっぽい」
顔を上げた彼はまだしかめた顔をしていたが、何度か瞬きを繰り返すとこちらを見た。
左手にはメガネ。
つまりメガネをしていない、彼。
「そ。よかった」
そっけなく言って私はまた本に視線を戻す。
見ていられなかった。メガネを外しただけなのに。なにあの目。
できればメガネをずっとかけていて。
思わず口にしてしまいそうで、それをぎゅっと喉の奥に押し込んだ。
ガラスの下に宿す光
隣から声が漏れた。
パタン、と彼が持っていた本が、一瞬無重力を漂いそして重力に従って落ちる。
さして大きくない音だったが、図書館の中でそれはやけに響いた。
俯いた彼。
「どうしたの?」
囁くくらいの小声で溜め息混じりに聞いた。
本から視線を外して、彼を流し見る。
「ん〜〜・・」
俯いたまま返事をしているのかなんなのか意味を成さない声を上げ。
右手で目をこすっているようだ。左手にはメガネ。
あぁ。ゴミか何かが入ったのか。
「大丈夫?」
心配していない声で彼に聞く。ただ同じクラスでなぜか今は隣で本を読んでいる人。それだけ。どう感情をこめて心配しろというのだ。
「だいじょぶっぽい」
顔を上げた彼はまだしかめた顔をしていたが、何度か瞬きを繰り返すとこちらを見た。
左手にはメガネ。
つまりメガネをしていない、彼。
「そ。よかった」
そっけなく言って私はまた本に視線を戻す。
見ていられなかった。メガネを外しただけなのに。なにあの目。
できればメガネをずっとかけていて。
思わず口にしてしまいそうで、それをぎゅっと喉の奥に押し込んだ。
ガラスの下に宿す光
その残骸がもたらすもの
2005年1月14日 ラクガキ沢山の花を摘んで、駆け足でその場所に急ぐ。
誰にも踏み荒らされることはないと思っていても、目に入らない場所にいるときはどうしても不安で息を弾ませ肩で呼吸をし。
なにも変わりがないことに安堵する。
その上に摘んできた花で、色とりどりの花で覆い隠した。
肺にたまった空気を全部吐き出すように深く呼吸をして、大きく喉を鳴らして息をつく。
こっそり家から持ち出したマッチを擦って1つ灯った温かい灯りを花に移す。
摘んできたばかりの水分を含んだ花は燻るようにじわじわとその姿を変え、変色していく。
全ての花が姿を変えていくまで、呼吸を押し殺し見守った。
黒い残骸がその場に残り、ただ茫然と見つめる。
花を手折ってその命を寿命の訪れる前に消した。
自分を重ね合わせてそっと目を伏せる。
嫌悪の場所、起こった出来事、今も脳裏に焼きつき苛む事実。
浄化できればと花葬の真似事をしてみたものの、ただあの男と同じ場所に堕ちた、という思いに駆られただけだった。
その残骸がもたらすもの
誰にも踏み荒らされることはないと思っていても、目に入らない場所にいるときはどうしても不安で息を弾ませ肩で呼吸をし。
なにも変わりがないことに安堵する。
その上に摘んできた花で、色とりどりの花で覆い隠した。
肺にたまった空気を全部吐き出すように深く呼吸をして、大きく喉を鳴らして息をつく。
こっそり家から持ち出したマッチを擦って1つ灯った温かい灯りを花に移す。
摘んできたばかりの水分を含んだ花は燻るようにじわじわとその姿を変え、変色していく。
全ての花が姿を変えていくまで、呼吸を押し殺し見守った。
黒い残骸がその場に残り、ただ茫然と見つめる。
花を手折ってその命を寿命の訪れる前に消した。
自分を重ね合わせてそっと目を伏せる。
嫌悪の場所、起こった出来事、今も脳裏に焼きつき苛む事実。
浄化できればと花葬の真似事をしてみたものの、ただあの男と同じ場所に堕ちた、という思いに駆られただけだった。
その残骸がもたらすもの
ふと、真夜中に目を覚ます。
それはもう常になりつつあることだった。
時計の秒針の音だけと、水道から時折落ちる水音だけが嫌に耳を煩わせる。
隣に目を向けると、キミが眠っている。
呼吸を忘れたかの様に、音もなく。
微かな音の方が存在を主張している。
おざなりにかけられている毛布の上に投げ出されている手に触れる。
―――冷たい。
キミには温度がない。目を閉ざしているキミの生を確認するのが毎夜の決められた仕事のようにボクは目を覚ます。
ボクの温度が伝わり、キミの掌に温度を感じられるようになってから再びボクは眠りにつくのだ。
次に目を覚ました時には、きっと君はいない。
ボクはきっと悲しみや寂しさやたぶん負の感情を持ち合わせてキミがいたはずのその場所に手を這わすのだ。
冷たい、ひんやりとしたシーツに。
キミの掌に似たその温度が愛しいと思いながら、温まっていくのを感じながらまた目を閉ざす。
隣に眠る冷たい温度
それはもう常になりつつあることだった。
時計の秒針の音だけと、水道から時折落ちる水音だけが嫌に耳を煩わせる。
隣に目を向けると、キミが眠っている。
呼吸を忘れたかの様に、音もなく。
微かな音の方が存在を主張している。
おざなりにかけられている毛布の上に投げ出されている手に触れる。
―――冷たい。
キミには温度がない。目を閉ざしているキミの生を確認するのが毎夜の決められた仕事のようにボクは目を覚ます。
ボクの温度が伝わり、キミの掌に温度を感じられるようになってから再びボクは眠りにつくのだ。
次に目を覚ました時には、きっと君はいない。
ボクはきっと悲しみや寂しさやたぶん負の感情を持ち合わせてキミがいたはずのその場所に手を這わすのだ。
冷たい、ひんやりとしたシーツに。
キミの掌に似たその温度が愛しいと思いながら、温まっていくのを感じながらまた目を閉ざす。
隣に眠る冷たい温度
好きなの その声が
だから何度も何度も
頭の中で反芻させて
また次の声を聞ける
その時まで
その声が
歪んでいかないように
お願い
何度も聞かせて
その声が
私の細胞一つ一つに
刻まれていきますように
だから何度も何度も
頭の中で反芻させて
また次の声を聞ける
その時まで
その声が
歪んでいかないように
お願い
何度も聞かせて
その声が
私の細胞一つ一つに
刻まれていきますように